真東寺@埼玉県
2月13日(土)
暑い程の冬の日、薄着でお礼参りに向かった。
お礼参りと言うと不良の仕返しをイメージしてしまうが、申年の寒い日にお砂踏みをした時の願いが叶ったので、また新たな願いを神様に押し付けようという、本当のお礼参りだ。
私は神様がいるのかいないのかはわからないし、特にこれと言って贔屓にしている宗教もない。
手を合わせる時には神様という不確かな存在より、ご先祖様のお墓参りにお願いするような気持ちで参っている。
お遍路は四国にある八十八か所の霊場を巡る事だが、お砂踏みによって短時間でお遍路したのと同じ功徳を得られる夢のような場所がいくつかある。
うるう年に逆打ち(お遍路を逆ルートで巡る)すると3倍のご利益がある、しかも申年ならそのご利益は5倍にもなるとかならないとか言われているというのを知ったのは、年の瀬も近い頃だった。次の申年でうるう年は60年後だ。真っ直ぐに歩けるかどうかもわからない。
今からじゃとてもじゃないけどお遍路に間に合わない!慌てた私は以前からお砂踏みの存在は知っていたので、それに賭ける事にした。
2016年の12月の事だった。
実行はクリスマス、渋谷のクラブ帰りに始発で埼玉にある真東寺に向かった。渋谷からはもの凄く遠かった。
願い事は4つ。友達の事、兄の事、おじいさんの事をお願いした。
全ての願いが叶ったのはお砂踏みから2年経ってからだった。
早くお礼参りに来なければと思いながらもコロナ騒ぎもあり、今に至る。
地図を調べたら、電車で行くより車の方が近いし早いようだったので今回は車で行く事にした。
途中、トイレ休憩で下仁田の道の駅に立ち寄ったが、朝早すぎてまだお店が開店していなかった。
真東寺に到着。
以前来た時よりもお堂が新しくなっていた。
住職にお砂踏みの参拝料(¥300)と御朱印代(¥300)を渡し、早速参拝。
お堂の脇にある赤い階段を上っていく。
前回は逆打ちだったが、今回はうるう年ではないので1から順にお参りしていく。
前日に銀行に行き5円玉に両替してきたので、お参りする毎に5円玉を置いて行く。
ちらほらと梅の花が咲いていた。
「やっぱり笑顔は気持ちいい」
大宝寺はちょっとした
ここに100円玉を入れる。残り時間2分
覗き込むと何が見えるかは行った人だけが知った方が良いだろう。
私は2分間眺め、終了して顔を上げた時に立ち眩みで後ろに倒れそうになったが、後ろはすぐに階段となっており、転げ落ちそうになってびっくりした。
まだまだ信仰心が足りていないのを見透かされているようだ。
金比羅山もある
ピンクの椿が可愛く咲いていた。
家にある母のお気に入りのピンクの椿もこんなに大きくなるんだろうか?
お釈迦様の足跡
いよいよ最後の八十八番。
全部回るのに1時間半位かかった。
所要時間はお願いごとの数に大きく左右されると思われる(私は今回はお礼+3つの願い事)。
中央には卍マークが。
「人間を冒涜して何の仏の教えがあろうか」この世界でもあの世でも、なかなか身分による差別が無くならなかった。宗派を超えて建てられた供養塔。
お砂踏みが終わり、住職の奥さんとしばしお話。以前来た時に元気だった黒猫は年を取ってなかなか外に出てこないとか。
行きの道中で見つけて帰りに寄ろうと思っていた登利平に立ち寄り、鳥めし松(¥830)をテイクアウト。
できるまでに10分位かかりますと言われ、店内はお昼時で混んでいたので車の中で待っていますと伝えて待っていたが、10分もかからないで受け取ることができた。
唐揚げも美味しそう。
家に帰ってから皆で食べた。美味しい。昔一度だけ人の食べているのを一口貰って、ずーっと探していた鳥めし。なかなか出会えなかった鳥めし。美味しかったし、今回は一口じゃなかったのが嬉しい。
帰り道に見えた荒船山。登ったことはないけど、どうやって登るんだろう?