1日目@信越トレイル
9月19日(土)
始発の飯山線に乗る。
うとうとしてたら、戸狩野沢温泉駅で車両を変更するようにと車掌さんに言われる。
電車の中から見る新潟方面はどんよりとした曇り空。
7:00 森宮野原駅出発
前回歩いた時と同じような天気。
歩いているうちに小雨が降ってきた。
途中、民家にいた方に道を聞く。前回と同じルートだけど、前回は少し遠回りしていたのか?同じ道なのか?記憶が薄れている。
キャンプ場の看板辺りでカッパを着る。
この道で合っているんだろうかと、やはり悩む。
前回間違えた道を、同じように間違える。
やっと正しい道に来たと思った時には既に8時を過ぎていた。
トレイルの入り口まで歩く人は少ないらしく、草がぼうぼうに生い茂っている。
こんなところで熊に遭ったらお互いびっくりするだろうなと思いながらたまに笛を吹いたりして歩いていると、茂みの奥から喉をゴロゴロ鳴らすような音が聞こえてくる。
葉っぱがかさかさ揺れているような気がしてくる。
笛を吹いて耳を澄ませる。
近い距離の茂みからゴロゴロ聞こえるような気がする。
まだ歩き始めて1時間半。
戻るか戻らないか立ち止まって考えた。
腰の辺りにある熊除けスプレーは、いざという時に落ち着いてスプレーできるだろうか?不安が過る。
熊は茂みから出てくる様子はないが、ゴロゴロという音はうっすらと聞こえてくる。
姿が見えないので先に進む事にした。
さっき道を尋ねた人は「もうこの時間ならいないと思うけど・・・」と言っていた。
ぐんぐん進んで、最後の最後に草ぼうぼうの茂みをかき分け、あっちこっちにバカを付けてトレイルの入り口に到着。
9:50 トレイル入り口
前回よりも背中のザックが軽いからぐんぐん歩ける。
雨も上がったのでカッパも脱ぎ、快適な山行。
天水山付近で水分補給していると、前方から1人のおじさんがやってきた。
少し話していたら、天水山にソロの男性がいたとのこと。逆ルートで歩いているらしいので、恐らく今後の日程も同じかもしれない。
1人じゃないと思うと熊に遭遇する心配も軽くなったような気がした。同期のようなものだ。心強い。
11:20 天水山到着
おじさんが言っていたソロの人はもういなかった。キャンプ場で会う事になるのだろうか?
てくてく歩いていると、座って柿の種を食べる人がいた。
「こんにちは。きついですね・・・」と言うこの人こそ、おじさんが言っていたソロの人だ。私にとっては同期だ。
「また後程!」と言って別れ、その後私が長めの休憩をとっている時に追い抜いていった。
13:00 深坂峠到着
前回来た時はガスッていて何も見えなかったが、今回は少しだけ眺望を望む事ができた。
ここからキャンプ場まで間違った道を10分位歩いてしまい、また引き返した。
湿原も、前回よりも遠くまで見渡せる。
13:20 野々海キャンプ場到着
さっきのソロ男性は既にテントを設営し終わった後のようだった(後から違う人のテントだった事が判明)。
テント設営→着替え→着替えを干す→昼寝
A型とは思えないような干し方は何年経っても変わらない。
昼寝から覚めるとテントが増えていた。
前回は1人だけだったから良かった。他にも人がいることの安心感。
もそもそ起きだし、夕食を食べたりトイレに行ったり水の確保。
汗だくの衣類は殆ど乾くことがなかったので、翌日のザックの重さが心配だった。
全ての準備を終えてからAmazonで買った獣除け線香に火を点ける。間違って煙を鼻から吸い込んたら逃げたくなるほどツーンと鼻の奥に唐辛子のパンチ。
夜、7時半頃大好きな人に電話をしてみるも出ない。
トレイルに挑戦することを何も言わずに出てきたけど、声を聞いて少しパワーをもらいたかった。
少ししたら電話がきた。
「トレイルに挑戦していて、23日に下山します。究極のダイエットになると思います」と言ったら「凄いじゃん!滑落するなよ」と、意外にも持ち上げてくれるので、いい気になって「最後まで歩き通せたらご褒美はなんですか?」とおねだり。なんかエロい事を言っていたので「そうゆうんじゃないやつ!」と言ったら「考えておく」と。
最後に「元気になれるような励ましをお願いします」「やればできる!」と活を入れてもらった。
やっぱり大好きな人からもらうパワーは違う。
心がホクホクしているので、そのまますっと眠りについた。
楽しみにしていたフクロウの鳴き声は聞こえなかった。もうこの森にフクロウはいないのかな?
夜:アルファ米のエビピラフ、豚汁、ポンせんべいにたっぷりのカスタードクリーム(少しスキムミルクが多かった)、コーヒー
行動食:オリジナルトレイルミックスを1/4しか食べなかった。やっぱり量が多すぎた。今後はどうやって消費していこうか?