濃厚接触者と無感染の間@家から8.3km
先週の木~金曜日に泊まりで本社へ出張した同僚が昨日から体調不良で休んでいる。
本社は緊急事態宣言を出された場所にある。
出張前、私は本人に尋ねた。緊急を要する出張なのか?今でなければならないのか?上司に相談しろと。出張前の月曜日の事だ。
翌日聞いたら、相談したとは言っていたが予定は変わらないとのことだった。
私は以前から彼の言う「確認しました」「大丈夫です」は99%信じていない。そう言ってだいたい何かしらやらかす。
そうこうしているうちに緊急事態宣言が出され、水曜日、グループウェアで本社の人間が間引き出社する旨のメールが流れてきた。
夕方頃、翌日の出張準備をしている同僚にもう一度尋ねた。本当に明日行くのか?と。総務に確認した方がよいと。GW明けに日程を変更できないことなのか?と。断れないのか?と。あなたは緊急事態宣言が出されている所へ自ら行く事の意味をわかっていますか?車で行くから良いという問題ではないし、しかも現地のホテルに泊まるのですよ、と。
同僚の意思はかたく、仕入れ先の人にこの日でお願いしてしまったから行くしかないと言った。
出張に行った同僚は先週の土曜日と今週の月曜日に出勤している。
田舎町の小さな会社だ。もし彼がコロナに感染していれば、私達従業員全員が濃厚接触者になる。
現時点で会社からは出勤停止の指示はない。
本人が休んでいるから感染しないというわけではない。出社すればするほど感染のリスクが高まるのだ。
管轄の保健所に相談の電話をするも、やはり熱があるというだけでは検査してもらえないらしい。
もしかしたら私はもう感染しているのに、家に帰って持病持ちの母に移らないとも限らない。保健所の相談員は「別々の場所で生活する事はできますか?」なんて流ちょうなことを質問してくる。
「家に帰りたくない」まるで中2病だ。
保健所も行政も何もできない。こうして感染は広がっているのだなと、がっくり肩を落とす。
食事をする場所、トイレ、洗面、浴室、寝室以外は家族と共同で使っている。同居しているのだから当たり前だ。
洗濯機のボタン、ドアノブ、水道、ウォシュレットのボタン、追い炊きのボタン、ポット、ドライヤー等、あらゆる物に触れている。
それら全てを触った後にアルコール消毒するのだ。
家の中でも手袋をする。
家族と顔を合わせない。
それが、濃厚接触者と無感染の間である私ができることの全てだ。
今まで家の中だけが唯一のオアシスだったのに、それすらも奪われてしまった。
聞けば同僚の出張は急を要することではなかったらしい。変更も可能だったと。
本社までドライブして、いつもと違う枕で寝たかったのだろう。
自分の体調不良の為に周りの人がこんなに迷惑することになるという想像力はなかったのだろうか?あれば日程を延期していたはずだ。
この時期に出張へ行った同僚へ、多分会社の大人たちは誰も何も言わないだろうから私から一言言いたい。
「そのまま2週間、家で鼻でもほじっててくれ」
日頃からしっとりしていて手をつなぐときに恥ずかしい私の手が、1日に何度も手を洗い、アルコール消毒し、指紋が薄くなってきたように感じる。
石鹸と指紋と共に心も擦り切れていく。
先日、妹の家の和室にテントを設営しに行き、その後の写真が送られてきた。
春から中学生になったおませな姪っ子は入らなかったらしいが、ボーイズ2人は喜んで入ったという。猫か。
わかりずらいけど、空気口からこっちを見ている。
妹が姪っ子とお揃いの手作りマスクを作ってくれた。
【ネパールへ古着を寄付する進捗状況】
4/10~ネパール宛ての郵便の扱いが一時停止(郵便局)になってしまったので停滞中。
段ボール箱に古着を詰めたが7kgにしかならず、もっと大きな段ボールが必要だと気付く(10kg単位で送りたい)。段ボール不足で部屋が古着で溢れかえっている。
自宅で洗える物は洗濯し、コートなどの洗えない物は再びクリーニングに出した(長年着ていなかったので)。