ネパールに古着を送る@家の中
喉がイガイガするような気がする。
これはコロナによるものか?
PM2.5によるものか?
黄砂によるものか?
朝に飲んだ熱いお茶のせいなのか?
判断に迷うが、味覚はバッチリあるのでコロナではないかもしれない。
兄が結婚してリフォームすることになったので家の中を片付けている。
片付けで1番困っていたのが洋服類だ。
もう履かないとわかっているミニスカートでさえ捨てられない。
穴が開いたり破れたりしていなければ捨てられない性分なのだ。
しかし、無料で古着を引き取ってくれる業者がない。
リサイクル業者ではなくて、支援の方の業者を探している。
もう服は買わないぞと決めても、1年で購入する服のなんと多い事か。
業者を探す前に、コロナにかかる前に、服に埋もれて死んでしまいそうだ。
メルカリで売ることも考えたが、極度の面倒臭がりにつき却下。
そしてついに、送料は自己負担になってしまうが、現地の旅行会社で古着の支援をしているところを見つけた。
送料は10kgで¥5000位(船便)と書いてある。
今まで「送料自己負担はちょっと・・・」と躊躇っていたが、先日観ていたネパールのTVに出ていた子供達の顔が浮かんだ。
大人も子供も着古した服(これも恐らくは古着だろう)を着ていた。
よし、送ろう!
寒い場所と暑い場所があるネパールなので、幸いにも冬服も夏服も送れる。
今朝、いつもより早く目が覚めたので早速段ボールに詰め始めた。
10kgでは済まないであろう古着を何回かに分けて送ろうと思っている。
10kgを10回送れば¥50000にもなるが、ちょこちょこ送る予定なので寄付も兼ねていると思えば納得できる。
綺麗に洗ったスニーカーと、古着だけでは申し訳ないので新品の靴下も入れよう。
いつかネパールを訪れる時が来たら、もしかしたら私が送った服を着ている人に出会えるかもしれない。それもちょっと楽しみだ。
古着受け取り~寄付させていただくまでのあれこれ(2007年記) |
※2007年に記載した古い情報ですが、2018年現在も状況はほとんど変化ないため、残しておきます。
ネパールでは、通常、郵便物配達システムがないため、皆様からお送りいただいた荷物は、郵便局で受け取ることになります。 写真は、郵便局の小包置き場(倉庫)内。自分の荷物は、自分で探します。向かって右、紺色の服を着ているのが弊社スタッフ、奥の2人は郵便局員です。 |
日本では、荷物はそのまま受け取ることが出来ますが、こちらでは、いちいち郵便局員の前ですべてを開封する必要があります。そして、一枚一枚チェックされ、関税をかけられます。 ダンボール1箱につき、日本円にして平均800~1000円ほどの関税をかけられます。おかしなことに、質のいい衣類や、郵便局員の好みの服などが入っていると、郵便局員が嫉妬するのか、関税額が高くなるのです。そういう時は、うまく交渉して、なるべく支払額を減らしてもらえるよう頼み込みます。(写真の人物は弊社スタッフ) 郵便局員によっては、自分好みの古着があると、「これ、ほしいなあ~」と賄賂代わりに要求してくることがあります。以前は、断固として断っていたのですが、局員が有効利用してくれるのであれば、かたくなに拒むほどのことではないのだろうか、と思うようになりました。 私たちが古着を集め、現地の人に寄付する目的は、貧しい人たちに役立ててもらいたい、ということはもちろんなのですが、対象者が『極貧』でなくても、日本で廃棄物同然となっていたものを、誰でもいいので、有効的に再活用してもらいたい、という気持ちが強くあります。 このような目的からすると、郵便局員が、気に入った古着を大事に着てくれるのであれば、それはそれで、理にかなったことであり、間違いではないのではないだろうか、と思うのです。 一般的に、他のボランティア団体は、古着は『ネパール国内の中でも、本当に貧しい人に与えなければいけない』と思い込んでいる節がありますが、では、『本当に貧しい人』とは、何を基準にいっているのでしょう? |
郵便局では、ネパール語表記の書類に受取人の氏名や連絡先を記載し、身分証明書のコピーを提出する必要があります。 一箇所のカウンターでは終わらず、書類を記載するのはあっちの部屋、荷物を受け取るのは倉庫、そして、荷物の中身チェックを受けるのはこっち、関税支払いはまたまたあっちの部屋、というように、ひとつの荷物を受け取るのに、早くて30分、遅いときは1時間ほどかかります。 |
無事古着を受け取った後は、なるべく移動費のかからない方法で、大量の荷物を運びます。(ボランティアのために、いろいろな経費をかけていては、本末転倒である気がするからです) 時にはスタッフが、スクーターの足元にダンボールを積み上げて、写真のように運んだりもします。 |
荷物を事務所まで運んだ後は、しばらくは事務所内の物置においておくこともあります。スタッフの手が空いたときに、一度に仕分けをします。 |
仕分け後、弊社スタッフが帰省する際に、古着を持っていってもらうことがあります。写真は、Okhaldhunga(オカルドゥンガ:カトマンズから100kmほど東にある地域)出身のガイドが帰省する際に、一袋分の古着を託したところです。 村人たちが有効利用してくれそうな、Tシャツやトレーナー類、また、冬は寒くなるというので、セーター類などを選んで持たせました。 |
ネパール奥地に運ばれた古着の行方は、追跡できておりません。画像などもアップできないでおります。すみません。 しかし、皆様からいただいた古着は、ネパール国内で再び活躍の機会を与えられ、現地の人たちに喜ばれていることは確実です。 写真は、古着の中にあったTシャツを喜んで着させていただいている弊社のポーターと、カトマンズ近郊の村に寄付したところ、子供用フリースを喜んで毎日着続けていた村の子供です。 |
2006年には、何人かの方から、ベビー服類もたくさんご寄付いただきました。写真のピンクの服も、その中のひとつです。 カトマンズ近郊の村へ寄付させていただいたところ、ちょうど、2007年5月に生まれたばかりの赤ちゃんがいて、早速喜んで活用してくれました。ちなみに、村の女性は早婚で、赤ちゃんのお母さんは、まだ10代半ばのあどけない女の子でした。お母さんが着ている前あわせの服は、ネパールの伝統的なシャツで、チョロといいます。 |
報告を更新できておりませんが、皆様からいただいた古着を、ありがたく活用させていただいております。ありがとうございます。 |
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