リトル・ミス・サンシャイン@アビゲイル・ブレスリン
【リトル・ミス・サンシャイン】小太りの眼鏡っ子、オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)の夢は美少女コンテストで優勝すること。地方予選で繰り上げ優勝した彼女は、独自の成功論に取りつかれる父リチャード(グレッグ・キニア)や母のシェリル(トニ・コレット)、自殺を図ったゲイの伯父フランク(スティーヴ・カレル)らと車で決勝大会の会場を目指す。
主人公の女の子であるオリーヴの美少女コンテスト参加の為、家族全員でボロボロのバンに乗りカリフォルニアを目指す。
オリーヴの願いを叶えてあげたいと、「愛している」という言葉を使わなくても家族の愛が伝わってくる映画だ。
一人旅も良いけど、家族で旅行に行きたくなる。
私もおじいちゃん子だったので、オリーヴと私を重ねて観ていた。
祖父は風変わりなくせに変な所で繊細な私の一番の理解者だった。
道を踏み外しそうになる時は諭される事もあったが、それ以外は自由に何でも挑戦してみなさいと言ってくれた。
応援してくれる人がいるということは、挑戦する事への怖さを勇気に変えてくれる。
祖父が入院して毎日お見舞いに行っていた時、いつもは「また来るね」と言って手を振って病室を後にしていた。ある日、一度だけ「じゃあね、バイバイ」と手を振って病室を後にした事があった。何気なく言った一言だったが、その後、友人とランチを食べている時も気になっていた。気にしすぎだと自分に言い聞かせた。
しかし、その「じゃあね、バイバイ」が、祖父と交わした最後の言葉になってしまった。
それは後悔しないように生きている私の、唯一の後悔だ。
一番の理解者を失ってしばらくはふさぎ込んだが、私には家族がいる。
たまには煩わしい時もあるが、家族とは一番身近にいる自分の応援団のような存在だ。
私の旅好きは祖父から受け継がれている。祖父のアルバムを見ながら、私も写真と同じ観光地の同じ場所で写真を撮るという旅をしてみたい。
結果はどうあれお前は精いっぱいやった。
立派なもんだ。
脱帽するよ。
大きなチャンスに挑戦したお前を誇りに思う。
負け犬の意味をしってるか?
負け犬っていうのは負けるのが怖くて挑戦しない奴らの事だ。
お前は違うだろ?
負け犬じゃない。明日は楽しめ。
「お前は世界で一番かわいい女の子だよ」
「口先だけよ」
「嘘じゃない。お前を愛してるのは頭脳や性格じゃない。
心も外見も美しいからさ」