奇跡の2000マイル@ミア・ワシコウスカ
コロナのせいで日本中が揉めている。
一部の人達に助成金が支払われる事になればあっちで揉め、オリンピックが中止になった場合にチケットの払い戻しがないと聞けばこっちで揉め、電車の中で咳をしようものなら喧嘩になり、殺伐とした雰囲気になってきた。
海外にいる日本人は現地の人から「コロナ!」と言われて差別されたり、石を投げつけられたりする人もいるらしい。
少し前までは「日本のパスポート、最強!!」だったはずなのに。
まさか自分が生きている間にこのような歴史的パンデミックに見舞われる事になるとは!と思って調べたら、以前にも結構あった。
「少し甘い物でも食べて落ち着こうぜ。」そう言ってくれる人を待っている。
砂埃が舞うオーストラリア中央部の町アリス・スプリングス。うまくいかない人生に変化を求め、家族や友だちから離れて、たったひとり都会からこの町にやってきた24歳の女性ロビン。彼女がこの地を訪れた目的は、とてつもなく広大な西部の砂漠地帯を踏破し、インド洋を目指す冒険の旅に出ること。町のパブで働きながら牧場でラクダの調教を学び、旅の準備を整えたロビンは、荷物持ちとなる4頭のラクダと、いつも心の支えになってくれる愛犬を引き連れて、いよいよ町を出発。圧倒的な大自然のなかを、自らの足でしっかりと大地を踏みしめて一歩ずつ前進していく。やがてこの波乱に満ちた旅の道程で、ロビンは一生の宝物になるような出会いと経験を重ねていくのだった…。
アリス・イン・ワンダーランドのアリス役で主演したミア・ワシコウスカ。
広大なオーストラリアの大地を、半年かけてラクダと愛犬を連れて横断するこの映画のヒロインに、なぜ彼女が抜擢されたのか?それは彼女がオーストラリア出身の女優だったからということも少なからず影響していたのかもしれない。
退屈な毎日に「もう嫌だ!」と思って何もかも投げ出して旅に出た。
しかし、ラクダの調教をしたり資金繰りを考えたり、準備段階も描写されている。
ワーホリでオーストラリアに行ったものの、かの有名なエアーズロックを肉眼で見ることなく帰国してしまったので、憧れは一層強くなった。
彼女はラクダと愛犬こそ一緒だが、孤独と戦っているような旅をしている。そして孤独は増していく。それでも灼熱の大地を前へ前へ進んでいく。
悲しい別れもあったが、ラストで辿り着いた場所は最高の青が待っていた。
一つの場所に行き詰まったら思い切って飛び出す