盲導犬の里 富士ハーネス@富士宮(静岡県)
朝出社すると、会社の芝生をかきかきやってる猫がいた。
完全にトイレしてる。広い芝を有効に使ってくれてありがたい。
で、またかきかき。
!!盗撮してることに気付かれたっ!!
会社の人達にこれを見せると、「この猫たまに遊びに来てるよ」と口々に言った。
そしてたまに社内に入ってくることもあるという。
私だったらすかさず捕まえて、もふもふすりすりして嫌われるだろう。
9月23日(月)続き
朝食会場でコーヒーを飲み、部屋に戻った。
チェックアウトの時間までにまだ30分程あったが、荷物を持ってホテルを後にした。
一晩車の中で過ごした観葉植物が昨日より少し元気がないのが気になったので、今日は早めに帰らなければ。
街を抜ける時に少し迷って同じ場所を2度ほど通ったりして、GSに寄って朝霧方面を目指した。
富士山に近づけば近づくほど富士宮市街では小雨だった雨が激しくなった。
そこで、ホテルにあったパンフレットコーナーから貰ってきていた盲導犬の里・ハーネスの資料を見ながら地図を確認し、行ってみることにした。
途中、富士ミルクランドが左方向にあるのに気付いた。霧の中にあり、人影もまばらだった。
晴れていたらジェラートを食べたいところだが、激しく雨が降っていてジェラート日和じゃなかった。
こんな日は屋内での手作り体験がいいのだろうけど、11時には盲導犬のデモンストレーションの時間があるので素通りした。でもやっぱり行きたかった。
ハーネスに着いて施設の中を見て回った。
廊下には盲導犬に関する資料が沢山貼られていた。
私の住んでいる所は田舎なので盲導犬がお仕事をしている所に遭遇したことはないけど、基本的な事として盲導犬がお仕事中は
・盲導犬に触らない
・食べ物を与えない
ということは知っていた。これは皆に知られていることだろう。
知らなかったのが、「盲導犬の目をじっとみつめない」ということだった。
本来、人懐っこいラブラドールはじっと目を見つめてしまうとお仕事を忘れて、人と一緒に遊びたくなってしまうそうだ。
食堂のような場所の窓や壁には飼い主やパピーウォーカー(盲導犬候補の犬を、生後1年間自宅で育てるボランティアの人)の方から亡くなった盲導犬へのメッセージがびっしりと貼られていて1つ1つ読んでいたが、かつて我が家にいた猫と重ね合わせてしまい、文字が段々霞んできて読むのを止めた。
学習指導室にはちびっこにもわかりやすい資料や点字の絵本、盲導犬の歴史や日本で初めて盲導犬となった犬のはく製があった。
中でも興味深かったのは、農薬を散布する際に使うようなゴーグルを真っ黒に塗ったり、サングラスの中心部に小さな穴が開けてあったり、視覚障害者の方の見え方の状態を疑似体験できるというコーナー。
サングラスやゴーグルを使い、僅かな視覚で目指す迷路のゴール。
迷路のゴールでさえよくわからなくなるのに、この状態で日常生活を送るのか・・・と、考えさせれれることばかり。
因みに施設のトイレは弱視者の方仕様になっており、真っ黒い壁に白いトイレ。
(壁が白いとトイレとの区別がつきにくいから)
売店には犬グッズなどがあった。
昔、点字の打ち方を習ったことがあったので、点字セットのような物があったら欲しいなと思って探したけどなかった。
打つの専門だった為、指を使って読むことはできないのが私の残念なところ。
11時になったのでPR犬によるデモンストレーションを見た。
本日のPR犬はラズベリーちゃん。
PR犬とは、盲導犬として訓練している中で「この子はPR犬に向いているな」という選ばれた犬が盲導犬についてPRするお仕事に従事する。
PR犬に向いている犬というのは色々あるけど、大人しかったり優しかったりおおらかだったり。
ちびっこや犬の苦手な人もいるから、あまりにも人間好き過ぎても向いていないんだとか。
さて、このデモンストレーション、盲導犬を知る為には充実した40分間だった。
犬のしつけに悩んでいる人や、これから犬を飼い始める人にとってもためになる。
盲導犬が小型犬じゃない理由→線路など、落下する危険性のある場所では飼い主の前にサッと立ちはだかる為、大型犬の方が向いている。
障害者手帳のある視覚障害者:30万人(手帳のない人も含めれば40万人)
全国の盲導犬数:980匹位
盲導犬の訓練には国の補助金というものが一切なく(なぜ?)、全て募金で成り立っていること。
階段の上り下りの動作、角を曲がる時、障害物を避ける(道路の障害物だけでなく、頭上の障害物も障害者の方が通れるかどうかを見極めている)など、40分では足りないくらいだった。
途中から見学に来ていた大型犬や中型犬が気になって仕方ないらしく、何度も振り返りながらそっちを見ているラズベリーちゃんがかわいくて思わず笑ってしまう。
デモンストレーションが終わり、ロビーではラズベリーちゃんがお見送りをしてくれていた。
ほっぺをすりすりしたかったが、ちびっこ達に囲まれていて近寄れなかった。
私は大人だからいいよ。涙。遠慮しとくよ。涙。どっちかっていったら猫派だし。涙。
でも犬もすごく大好きなんだよね。涙。
バイバイ、ラズベリーちゃん。
今度は甥っ子や姪っ子と一緒に来るね。