ステラサンクチュアリロッジ@ボルネオ島 3日目
4月26日(金)有給休暇3日目
6時半起床。
やはり目覚ましより早く目覚めてしまう。
本日の予定はセピロックからキナバル公園への移動のみ。
ネットで探してもセピロックからキナバルへ移動したという日本人の情報を掴めていなかったが、コタキナバルからサンダカンへ移動した人のブログにセピロックで停車したということがわかっていたので、日本にいる時に移動手段をホテルに問い合わせてみたら実際にバスがある事が判明。しかし、予約必須。
昨日チェックインした時にホテルのマネージャーさんにexpress busの予約をしておいてもらってあった。
サンダカン発 7:00 ⇒キナバル公園着 12:00
9:00 14:00
10:30 15:30
14:00 19:00
サンダカンからセピロックまではバスで30分位らしいので、セピロックから乗る場合にはサンダカン発の時間に+30分。
乗り場はホテルから歩いて20分位の場所にある大通りにバス停がある。
料金はRM35~RM45と言われていた。恐らくマレーシア人がRM35なのだろう。
バスの色はゴールドのような茶色のようなと言われた。
バスには「TUNG MA EXPRESS」と表示されているらしい。
同じ部屋のギャルズの一部は朝早くからツアーに行くらしく、水着のような軽装で出かけて行った。
早く起きすぎてしまったのでじっともしていられず、部屋の外にスーツケースを出し、テラスで荷物のパッキングをした。まだ眠っているギャルもいたから静かに移動。
ゲストハウスのドミトリーは安いが、朝が早かったり夜が遅い時は特に周りに気を使い、静かに行動しなかればならないので少し大変。
昨夜夕飯を食べたレストランに行き、朝食を食べた。ビュッフェ。パン、ウィンナー、焼きそば、ゆで卵、スイカ、コーヒー、ミルク、サバティ、オレンジジュース等。
部屋に帰る前にホテル周辺の写真を撮る。
ホテル内のショップ。前夜にシャンプーを買いに行ったが、水やお菓子などは親切な料金設定だった。
ショップの営業時間
野良犬から逃れる為に避難したホテル前にあるレストラン
野良犬がやたら多いので、コンクリートには必ずと言っていいほど肉球の跡がついている。
レストランから戻り、引き続きパッキングをしているとシドニーから来ている女の子と話が弾んだ。
彼女が持っていた大きなバッグと私の登山用のザックがNorth Faceだったので、親近感が湧いたとのことだった。
私も1年程オーストラリアのパースにワーホリに行っていた事があったので、シドニーから来ている彼女に親近感が湧いた。因みにシドニーには行った事がない。彼女も日本には来た事がないらしい。
しばらく話していたらお互い本日チェックアウトしキナバル公園へ向かい、明日からキナバル登山に行くことがわかった。「じゃあ、また!キナバルで会おうね!」と言って別れる。
オーストラリアの女の子って底抜けに明るいから話していても楽しい。
まだ時間はあったが、落ち着かないので早々にチェックアウトしレセプションでゆっくりしていると雨が降ってきた。すぐに止んだが、傘をささなければならない程の雨だった。空を見るとどんよりしている。バス停までの20分間でさっきのように雨に降られたら大変だ。傘も持っていないし、何より大きなスーツケースをコロコロしながらの移動だ。
ホテルのマネージャーに「さっきみたいな雨が降ったらタクシーで行かなければならない・・・」と言ったら「大丈夫。Grabというアプリがあるからそれでバス停まで最安値で行かれるよ」と言ってくれた。それは、調べればすぐに近くにいるタクシーを呼ぶことができ、値段もはっきりしているので最安値から選べ、運転手の身元(ナンバー、車の色、運転手の顔写真、名前)もはっきりしているから犯罪抑止力にもなる魔法のアプリらしい。タクシー恐怖症になっている私にはありがたいアプリだ。スマホを持っていない私には無縁だが、だいたい地元の人はそのアプリをダウンロードしている人が多いらしく、マネージャーも自分のアプリを使ってタクシーを呼んでくれるという。とてもありがたい。
だいぶ早かったが、8時半過ぎにホテルを出発した。「まだだいぶ早いよ?」と心配するマネージャーに「歩くの遅いし、やっぱり雨が心配」と言って別れた。
道路は舗装こそされているがゴロゴロとスーツケースを転がす音がうるさかった。歩いている人は誰もいなくて、途中「乗ってく?」と地元の人に3回程声をかけられたが、「バス停まですぐだから大丈夫!」とお礼を言った。何もないとは思うけど、やっぱり1人で知らない人の車に乗るのは危険だ。山に登る前に危険な目に遭ってどうする。
一度だけうつろな目の野良犬とすれ違ったが、スーツケースが大きかったしうるさかったので寄ってくることもなくかじられもしなかった。
大通りにあるバス停に着いたのは9時頃。
汗だくだった。早くキンキンに冷えたバスが来ないかなと思いながらバスを待っていた。2台ほど車が止まって「乗る?」と聞いてくれたが、バスを待っている旨を説明した。座っていると道行くドライバーがクラクションを鳴らしたり手を振ってきたりして全然ボーっとできない。
30分位でバスが来るかな?と思っていたが、なかなか来ない。ゲリラ豪雨のような雨も降ってきた。こういう時に雨が降ってくると不安が増量する。
10時近くなって通ったミニバスに手を挙げて聞いていたところ、そのすぐ後ろからexpress busがやってきた。
スタッフの男性が降りて来てスーツケースをバスの横にあるトランクに入れてくれた。
予約時に伝えられたNo.8の座席には小さい男の子と母親らしき女性が座っていたが、私の席だとわかるとすぐに席を移動してくれた。
バスの後ろの方にはトイレがあったので、汗だくのTシャツを着替えようとするも鎖でがんじがらめに施錠されていて入れなかった。横の席には1人で地元らしき女の子が座っている。周りを見回しても異国からやってきた日本人に興味はなさそうだ。それぞれのバスの旅を楽しんでいる様子。「今がチャンス!」心の中で叫んだ私は自分の席でできるだけ体を小さくして着替え始めた。すぐにバスのスタッフが通りかかり、私の生着替えは失敗したが、風邪を引くわけにはいかないのでそのまま乾いたTシャツを着て窓の外に映るパーム椰子畑をクールに眺めた。
バスの運賃を払っていなかったので途中でスタッフが集金に来る。RM43
express busは運転手とスタッフの2人体勢らしい。
乗客には途中で乗ってくる人や降りる人も何人かいた。
検問があり、警察がバスの中まで入ってきた。日本ではあまり考えられない。私を見てハッとしている。「パスポート見せる?」と聞くとうなずいたので頭上の荷物入れにあるザックからパスポートを取り出した。誰もパスポートを見せている人はいない。再び警察が近くに来たので見せようとするとそのまま素通りしてバスから降りた。何だったんだろうと疑問が残ったが、何も疑いをかけられなかったということだろう。
バスはぐんぐん進み、大きなショッピングセンターらしき所で止まったりした。
山道になりしばらくするとだんだん車に酔ってきたような気がしたので酔い止めを飲んだが、すぐにドライブインで休憩となった。
トイレやちょっとした食堂、おやつを買う事もできる。
そして、初めての地元のトイレに衝撃。便座がないトイレ(うまく言えないけど、便器だけで、便座がない)だったのでどうしたらいいかわからなかった。こういうトイレがあるとはネットで見た事はあったが、使用方法まではチェックしていなかったのである。そこで、洋式のトイレだが和式スタイルで挑んだ。これが正解だったのかわからない。便器の近くには大きな樽に水がくまれており手桶もあったが、これもどうするかわからなかった。とりあえず1~2杯を便器に移して水を流しておいた。
トイレ事情は昔行ったベトナムの田舎でもそうだったが、難しいトイレがまだまだある。
ショップではコーラを買った(RM2)が、バスに乗り込んで斜め前に座っている親子が食べていたエビのお惣菜がめっちゃ美味しそうだった。
休憩は20分位。アナウンスは特になかったが、だいたい適当に皆乗り込んだ所で出発していたのか?
15時、キナバル公園に到着。
レセプションで受付票を提示し、チェックイン。予め記入しておいた登山許可証申請書も一緒に提出。親切なお姉さんから夕食の時間や明日の段取りについて説明を受ける。
本日は公園内のホテルに泊まり、登山開始は明朝から。
本日の受付での支払いは下記の通り
・入山許可&保険料 200RM+RM7
・登山ガイド料 RM230
・公園入場料 RM10(本来大人はRM15らしいが、子供料金と間違ったのか?)
予め本日泊まるホテルや山小屋の予約はしており、予約した11月にはRM1599がクレカから引かれていた。2泊分の食事とホテル・山小屋の料金のみ。
一気に減っていく現金に、昨日のタクシーでのぼったくりオヤジの顔が浮かんでは消えた。早く立ち直りたい。(このブログを書いている今現在はもう立ち直った。)
ステラサンクチュアリロッジホテルはレセプションから車で3分程の所にあり、歩くと10分位と言われた。食事をするレストランはレセプションの近くにあるので、往復にはフロントに電話をして車を呼び出す仕組み。
夕飯は18:30頃(忘れた)だったので、それまで部屋で寛ぐことにした。
車は相乗りで韓国の男性グループと一緒だったが、男性陣のホテルは私とは違うホテルだった。「明日登るの?」と聞かれ「そうだよ、あなたも?」と答えたら、今さっき下山してきたばかりらしい。「明日、頑張って!」と言って車を降りた男性はどおりで足をひこひこさせながら歩いていた。
私も明後日にはあんな風になっているのだろうか?恐るべしキナバル。
ホテルに着くと荷物を運んでくれるスタッフの男の子が入口で待っていた。
あ~今日は何人部屋だろう?なんて思いながら着いて行って、部屋に入ったらラグジュアリーな室内に驚いた。男の子が室内の事を説明してくれる。寒かったら点けてねと言われたベッド付近のスチームはデロンギだった。
ラグジュアリー過ぎる。何かの間違いでは?と男の子に尋ねるも間違いではなさそうだ。では、夢を見ているのか?タクシーにぼったくられた私への神様からの贈り物ですか?
アジアンチックな家具
テラスにはソファーとクッション。
蚊に刺されデング熱になるのが怖かったので寛ぐことはしなかった。
1人で見放題のTV
言葉がわからないので見なかった。
2Fへと続く階段と場違いなザック
水のペットボトルは4本(常温2本、冷蔵庫に2本)。インスタントコーヒーやサバティのティーパックも置いてあった。山では物価が高いのでありがたい。
2Fにある広すぎるベッドは1/3のスペースしか使わなかった。
トイレは1Fと2Fにあるが、2Fのトイレは使わずじまい。
2Fから見下ろすリビング
もはや贅沢過ぎて罰ゲームなのではないかと、チェックアウトの時に高額な請求をされたらどうしようと思いながら予約票を確認したら間違っていなかった。
どうやら私が予約したホテルらしい。
ここ最近の海外旅行では安いドミトリーばかりに泊まっていたので、たまには良いホテルに泊まりたい。今回も1泊くらいは良いホテルを予約すれば良かったなと思っていた矢先の出来事だった。
数カ月前の自分からの贈り物だったわけである。素敵な私だ。ありがとう!10月の私。
部屋の外にある廊下
ホテル内のカフェ
車で迎えに来てもらってレストランに移動
ビュッフェではフィッシュスープに挑戦したが、魚が得意ではないのでライムみたいのを沢山絞った。
水は有料。お湯は無料。
ドリンクのサーバーはお湯しか使えず、他は全部有料だった。
ホテルの部屋からサバティのティーパックを持ってきていたので、お湯に入れて飲んだ。明日の朝もコーヒーとか持ってきた方がいいかなと思ったが、朝食のコーヒーやサバティは飲み放題だった。
給仕の男の子と話していたら来月初めてキナバルに登ると言っていた。
頑張って!と伝える。
帰り際、食事にやってきたステファニー(シドニーの女の子)に会った。
朝別れて以来だね!明日頑張ろうねと言って別れる。
夕飯を食べ、レセプションで車を呼んでもらう。
レセプションには小さな売店がある。値段をチェックしたら山プライスだった。
お試し品みたいに小さな日焼け止めがRM50など。手袋やニット帽、マフラーなども売っていた。
水はRM9だったような・・・
なにしろ全てにおいて高いので、必要な物は全て麓で買ってきた方が良い。
明日登るキナバルまでの道のり
部屋に戻って洗濯をした。
ラグジュアリーな部屋に泊まっていても習性は変わらない。
寒くはなかったけど洗濯物を乾かしたかったのでスチームを点けて就寝。
ちょっと風邪っぽいかもと思ったので一応風邪薬を飲んでから寝た。