明日は会社休みます。

仕事を続けながら休日に旅をするOLのブログです。

コタキナバル@ボルネオ島 1日目

平成が終わり、令和が始まり、GWが終わった。

でも、私の日常は何も変わっていない。

痛いままの腰も腕も、長年日焼けしてできたシミそばかすも、時代と共にどうにかならないものかと思うがどうにもならなかった。

これが現実である。

出川哲郎で言うところの「リアル」だ。

 

4月23日(火)

定時まで仕事をし、速攻帰宅。

シャワーを浴びて夕飯を食べ、最後の荷造りに取り掛かる。

キナバルの登山で持って行こうと思っていた40ℓのザックを30ℓのザックに変更。

荷物は軽い方が良い。

また、今回の旅の為に購入したキーンのサンダルだが、普通のビーサンと比べるとやはり重い。

 

ギリギリまで迷ってキーンは諦め、ビーサンを持っていくことにした。

20時台の新幹線に乗る為、母に最寄りの駅へ送ってもらった。

私はいつもの旅と何も変わらない気持ちでいたが、母は私が見えなくなるまでずっと車を発車させずに見送っていた。

まるで永遠の別れのようだと思ったが、私が海へ山へ海外へと1人で旅立つ度、母には「あなたが1人で遠くに出かける時は死んで帰って来ると思って覚悟を決めている」と言われる。

私が3人兄妹の真ん中で自由に育ってしまった為に申し訳ないと思う。

男に生まれていればこんなに心配されることもなかったのかもしれない。

 

羽田へ向かうモノレールの中ではアジア系のビジネスマン風の男性が何やら大きな物を持っていた。

降りる時に確認したら新品の便座だった。

どこの国に行っても日本の便座は世界一だと思う。

海外の水鉄砲みたいなウォシュレットはうまく使いこなす自信がないので使った事がない。お尻に穴が開いちゃいそうだし。

失敗した人の後にトイレに入ると、そこら中びしゃびしゃのことがあるが、現地の人もピンポイントでウォッシュするのは難しいのだろう。

日本の便座のムーブ機能の有難みを感じる。

 

喉が渇いていたので羽田に着いてからタリーズでマンゴージュースを飲んだ。

マンゴージュースなんてこれから行くボルネオ島では飽きる程飲むだろうと思っていたのだが、結局この後一滴もマンゴージュースを飲むことはなかったし、マンゴーを食べる事もなかった。

歯を磨いてそこらのベンチで横になる。

フライト時間は明日の朝9時15分なので、耳栓をして5時半頃まで眠った。

途中で寒かったので、ウルトラライトダウンジャケットを着てぐっすり眠った。

どこでも眠れるって便利。最高。

 

4月24日(水)有給休暇1日目

5時半頃、空港のロビーにて起床。

母に作ってもらったおにぎりを1個食べ、歯を磨いて搭乗時間3時間前にチェックイン。

早々にチェックインし、免税店で買い物がしたいわけではなかった。

空港のラウンジを時間いっぱい使いたかったのである。

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この時の為にセゾンカードのゴールドを申し込んだ。

羽田空港SKY LOUNGEが無料でできる魔法のカードだ。

初年度会費が無料なので帰国と共に解約するつもりで会員になった。

解約しなければ2年目からは毎年1万円の会費が引き落とされてしまう。

ラウンジでは無料の軽食のあるタイプとドリンクだけのタイプがあるようだが、ここで無料なのはドリンクのみ。アルコールは有料。

無料で利用できるのだからわがままは言えない。

コーヒー、オレンジュース、紅茶など、セルフサービス。

室内は搭乗を待つ人たちでいっぱいかと思いきや、朝早いので人も少なく落ち着いた雰囲気。

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窓からは離陸する飛行機を眺める事ができる。

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3時間ずっとドリンクだけで腹を満たすこともできず、搭乗時間1時間前にはラウンジを出て免税店に向かった。

昔は海外に行ったら必ずブランドのバッグを買っていたが、今はちょっとした化粧品にすら興味がない。

しかし、コーセーの雪肌精が3500円で売っていて更に20%オフだと言っていたので、心がぐらついた。ドラッグストアで買うより安い。でも雪肌精を使っているわけではない。5分程迷ったが、しょっぱなから荷物を増やすのもなぁと思い諦めた。雪肌精を使ったからと言って明日の朝起きて新垣結衣になっているわけでもないしな。

 

シンガポールエアラインは定刻の9時15分に離陸した。

特に調査していなかったのだが、5時間位でシンガポールに着くのかな?と思っていたが、7時間位乗っていた。

シンガポール航空と言えば機内食が美味しいこととサービスが良いことに定評があるので楽しみにしていた。そして何より1人1台TVが見れる。映画も選び放題。私は離陸から着陸までに「SUNNY」「スマホを落としただけなのに」「母さんがどんなに僕を嫌いでも」「ハナレイ・ベイ」を観た。

 

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チャンギ空港に着き、時計を確かめる。

まだ腕時計を現地時間に合わせていなかった。日本より1時間遅れ。

近くにはタイガーバームがうず高く積まれているショップがあり、ちょっと見てみるか・・・と思ったが、まずは先に搭乗口の確認だ。

羽田でチェックインした際、まだ乗り換えの搭乗口が決まっていないので、チャンギ空港に着いてから確認してくださいと言われていた。航空チケットを片手に乗り換えのボードを見る。

それを見ていた空港の職員の男性が私のチケットとボードを見て慌てている。

早く!この搭乗口は遠いから早く行かないと間に合わない!というような事を言った。

え?!まだ1時間あるんじゃないの?と思ったが、後でよく考えたらフライト時間ギリギリに行っても間に合わないので、搭乗時間にその場にいなければ飛行機に乗せてもらえない。搭乗時間は15時40分で、その時既に15時30分だった。

え?10分もあれば楽勝なんじゃないの?と思うが、チャンギ空港はとてつもなく広く、私が目指す搭乗口は空港内の電車に乗って行かなければ行かれない所にあった。

こっちの電車で行くよりそっちから行った方が早いから!と言われたが、焦っていて英語がよく聞き取れない。いつもよく聞き取れないが、焦っているので特に。

結局数メートル先でどうしたら良いかわからなくなり、タイガーバームの店のおじさんに聞いた。「あの電車だ!」と言われ、見てみるとさっきの男性がオススメしない電車を指さしている。いったいどれくらいで目指す場所にたどり着けるのかわからなかったが、確実にたどり着ける電車を選んだ。そして走った。恐らく空港内で1キロ位は走ったのではないだろうか?こんな時にセグウェイがあったら・・・!そして羽田からの飛行機で酒を飲まなくて良かったと心の底から思った。

15時40分、目指していた搭乗口に到着。汗だくなのは私だけだった。

 

チャンギ空港からコタキナバル空港まではシルクエアーというシンガポール航空のグループ会社の飛行機で、機内食のカレー風味のチキンが美味しかった。雲が多く、機体も揺れた。機内は空いていて、3人席で私1人だけだったので残りの2席分まで足を伸ばして眠った。

 

16:35離陸⇒19:10コタキナバル空港着(2.5H)

 

コタキナバル空港に着いてから税関を通る前に両替しようか迷ったが、税関を通ってから両替した。レートは税関を通る前に両替した方が良かったので悔しかった。

今回、日本円で10万円、米ドルで200ドル持ってきていたが、マレーシアの物価はそんなに高くないので¥40,000両替し、1,380RM受け取った。100RM紙幣が旧札と新札を渡され、勘違いして「計算が違うのでは?」と両替のお兄さんに詰め寄ってしまって申し訳なかった。ごめんね。

明朝、国内線で移動することになっていたので市内には出ず、空港内にあるカプセルホテル「ナップゾーン」に宿泊。RM108.38(¥2,999)をクレカで支払い。

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受付を済ませて中に入ろうとすると、たった今やってきた中国のおばちゃんがこっちを見て何か言ってる。中国語は解せないのでぼーっと見ていたら、ホテルの受付の女の子が慌てて「No,No!! She's Japanese!!」と言っていたので、中国のおばちゃん達は私を同国の者だと思って中国語で話しかけていたらしい。なるほど。私は中国人から見て中国人に見えるらしい。なぜだろう?どこの国に行ったって日本人と言われてきた私が。

チェックイン後、空港のコンビニで翌日の朝食用にパンを買った。RM3.03

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温かいシャワーを浴び備え付けのドライヤーで髪を乾かしていたが、30秒も経たずに電源が落ちてしまう。自前のドライヤーは持ってきていない。ドライヤーの横には手を乾かすときに使う温風が出てくる機械があった。

温風タイプ

高さもちょうど頭の位置にある。高く設置してあるのはなぜだろう?とは思ったが、登山前に風邪を引くわけにはいかないので、明らかに手を乾かすそれの下に頭を持っていき、温風を髪に当てた。

来るなよ、来るなよ、誰も来るなよ・・・と思いながら温風を髪に当てていたら、ホテルのスタッフがトイレにやってきて、ドライハンドで髪を乾かすおかしな日本人という目で私を見た。「ドライヤー壊れてるみたいだよ」と言い訳をしたら納得してくれたかどうかはわからないが、用を済ませて出て行った。

 

うなぎの寝床みたいな部屋に戻り、お小遣い帳をつけてから眠りについた。長い長い初日が終わった。