本沢温泉@長野県
HISのサイトを眺めていたらセールをやっていた。
来年はもう海外へは行かないと決心したはずなのに、あまりの安さにポチッてしまった。
セブ島5日間のツアーで¥40000。食事なし。
最近は個人手配ばかりの旅をしていたが、久しぶりのツアーだし南国なのでチャラチャラしてこようと思っている。
ジンベエザメと泳いだりアイランドホッピングしたりパパイヤ石鹸を買ったり・・・
そんな事を考えながら斜め右上を見てニタニタ笑っていたら課長がいち早く気付いたようだ。
「お前!また何か企んでいるな?」
11月17日(日)
金曜日、会社帰りに冬用タイヤに交換して怖いものなしの私は土日に山登りを計画していた。
テン泊で行こうと思ったが、面倒臭くなってしまったので日帰りで行くことにした。
土曜日、目覚ましは4時にセットしていたが起きれるはずもなく、寝坊をした。黒斑山だったら往復でも3時間で行けるので向かった。途中の道路に高峰高原まで通行止めと書かれている看板が立っていた。
Uターンして帰宅し、洗濯して録画しておいた時効警察を観てたくあんを漬けてレッドカレーを作ってナンの仕込みをして終わった。
日曜日、早起きしなければならない状況に追い込まれていた。
来週はKさんとKRさんと3人で本沢温泉に行くので、その前にどうしても下見に行っておきたかったのだ。
本沢温泉には1月と10月に訪れた事があるが11月下旬には訪れた事がなく、登山道の雪の状態などを見ておきたかった。
1月に登った時は本沢温泉から夏沢峠まで登ったが、硫黄岳には行かなかった。来週はあわよくば硫黄岳まで行けたらいいなと考えていた。
6:30 登山開始。まだ高い位置にお月様が見えている。
歩き始めて10分もするとぽかぽかしてきたのでダウンとフリースを脱いで、どぎつい紫色の日本人CAにも日本人と思われていなかったセーターで歩いた。
セーターは網目から冷たい風が入ってくる。
7:20 いつもの休憩所に到着。チョコ1個食べて温かい紅茶を飲んだ。
7:45 みどり池到着。
池には氷が張っていた。その厚さはまだ薄いのだろう。氷はほぼ透明に近かった。
しらびそ小屋では宿泊客が朝食をとっている最中なのか、時折人々の笑い声が聞こえてくる。
朝食に合わせてリスや小鳥も窓際の餌場でひまわりの種を食べていた。
小鳥がリスの頭を突いたりしていた。
100円払ってトイレに入る。真っ暗だったので驚いてヘッデンを持ってこようとしたけど、よく考えたらサングラスをしたまま入っていた。外すとそれなりの暗闇になった。
寒くなってきたからフリースを着た。10分休憩して出発。
出発してすぐに携帯メールの着信音が鳴り、そのまま電池が切れてしまった。
時間を確認する術がなくなってしまったので、ここから下山するまでは腹時計で過ごしたが、だいたい合ってた。(ブログはカメラに内蔵されている時計頼り)
台風19号で一時期通行止めとなっていた登山道もすぐに復旧したようである。
真新しい丸太のカット部分を見ていると、ここで木々が倒れたんだという事がわかる。
登山道は整備され、今は以前と同じように山に登る事ができる。ありがたい。
あと10~15分で本沢温泉小屋に到着するという場所で、丁度良い丸太もあったしどうしてもお腹が空いたのでクリームパンとチョコレートを食べた。
本沢温泉小屋のテン場の水は凍っていなかった。テン場にはテントが2つ立っていた。
9:04 本沢温泉小屋到着。
誰もいない。静かな山小屋。
登山口からここに来るまでの3時間ですれ違ったのはわずかに2組だった。
着いて早々に野天風呂の様子を見に行く。
夏沢峠と野天風呂の分かれ目から急に雪が積もっていた。
来週入るので、今日は野天風呂には入らず。誰もいない野天風呂の写真だけ撮った。
野天風呂へ行く道もアイゼンを装着するほどではなかった。
本沢温泉小屋に戻ってきてしばし休憩。
持ってきたおにぎりと温かい紅茶を飲み、出発直前でチョコレートを食べた。
9:43 下山開始
先程来た登山道をひたすら下っていく。
私の好きだなと思う道はこんな道だ。平坦で静かで木々があって森の匂いがする道。
10:46 みどり池到着
しらびそ小屋にはいつか泊まってトーストをいただきたい。冬休みの間だけでもバイトで雇ってもらえないだろうか?
ベンチに座って天狗岳を見ながら本日2個目のクリームパンと熱い紅茶を飲んだ。
ふと、まさかもうリスはひまわりの種を食べていないだろうと餌場を見たら、いました。
リスめ!いつまでもひまわりの種ばかり食べているんじゃないよ!と心の中で呟いたら、ちょろちょろと小屋の脇を凄い早さでやってきて、私の1m程目の前にある薪が積んであるトタンの上からするすると下りて森の中へ消えて行った。近くて早くてびっくりした。近くで見ると、まるでしっぽのふわふわしたでかいねずみだ。もしくは小さなウォンバットだ。リスは遠くから見ている方がかわいいな。
一瞬の出来事だったが、ベンチで広げているクリームパンを取られるかも!と焦ったが、クリームパンには目もくれずに森の中へ消えて行ったリス・・・
小屋からおじさまが現れて少しお話をした。おじさまは今から天狗に行くのは時間がないから・・・と言って自撮りや小屋で一人遊びを満喫していた。自撮りの時はお手製のスマホ立を使って撮影していた。完全に遊びを楽しんでいる大人だ。
時間を尋ねるチャンスだったのに、お手製のスマホ立が気になってうっかり聞くのを忘れてしまった。
11:05 しらびそ小屋出発
天気が良い。これから寒くなるともっともっと空の青さが増すだろう。
12:00 登山口到着
私の腹時計はだいたい合っていた。
下山中は3組位しかすれ違わなかった。
秋が終わり、雪が降る前はこんなに静かな山だったんだと初めて知った。
恐らくまだノーマルタイヤの人が多いし、北八ツは雪が降ってからこそが楽しめると思ってる人が多いからなのかもしれない。