スノーモービル@長野
知り合いのS氏から貴族の遊びであるスノーモービルにお誘いいただいた。
場所は長野県の八千穂高原。
甥っ子に子供用のスキーヘルメットを借り、妹に貸し出していたスノボのウェアを久しぶりに着た。もこもこの防寒靴だが、雪が入らないように登山用スパッツを履いた。
しかし、スキー用のヘルメットではなくバイク用のヘルメットの方が寒くないというので、そちらを借りた。
広場で3分程練習して出発。
メンバーは私も含めて6人。
私が借りたのはS氏の愛車、CATと呼ばれるモービルだった。
新しいっぽいので傷をつけたり、ましてやぶつけたりしないようにしなければと緊張した。
夜中に積もった雪がサラサラと風に舞う。
普段はスノートレッキングなどで訪れる山だが、暴走族のようにブイブイいわせて山を駆け抜ける。
慣れてきた頃、スピードを出し過ぎて真っ直ぐな道でスタックする。
初めてのスタックにオロオロするが、仲間の皆さんが駆け寄って来て助けてくださった。
モービル付近の新雪を足で固めて、スキー板風の前方についている輪になっている部分にロープを通して引っ張ったりしながら無事脱出成功。
スノーモービルはスタックした場合に1人で掘り起こすのが難儀な為、だいたいチームで走りに行くとのこと。
1時間走ってスタート地点に戻るかと思いきや、ぐんぐん進んで山の別荘地に着いた。
メンバーの1人が所有している山小屋でお昼を食べて休憩。
休憩後は大河原峠に向かった。
晴れていて風も無く、遠くの浅間山が見える。
昨日はあの山の近くにいたんだなぁと感慨深い。
景色を堪能していたらメンバーの一人がスタックしたので皆で助けに行った。
普通に歩いたら腰まで雪があって進めない。
なるべくそ~っと、足に力を入れないように、水の上を歩くように進む。忍者か。
スタックした仲間を助けに行ったモービルがまた違う場所でスタックしたりして、まるでわざとスタックして雪に埋もれるのを楽しんでいるかのように見えた。
雪に埋もれて楽しいのは子供だけでなく大人も同じなんだなと、皆で大笑いしながら思った。
スタックこそがスノーモービルの醍醐味なのだな。
ひとしきり遊んで帰路に着く。
帰り道でも調子づいてスピードを出し過ぎた私は、またもや真っ直ぐな道でスタックした。
豪快にこけたので膝をハンドルにぶつけたが折れてはいない(大きな青痰になっていた)。
帰って来てからしみじみと、初めてのスノーモービルに気軽に挑んだら本格的なツーリングだったが、生きて帰って来れて良かったなと安堵した。