OPINELの錆取り
としまえんが閉園した。
まだ私が新婚だった頃、突然思い立って車で出かけた思い出の場所だ。
世界で1番古いメリーゴーランドは木製で、動き出すとギシギシきしむ音がしていたのを覚えている。
その世界で1番古いメリーゴーランドよりも早く私達の婚姻関係は崩れてしまったのだが、かつての配偶者と私はその日1日機嫌が良く、良い思い出しかない1日となった。
あのメリーゴーランドは今後どうなるのか?
あれが無くなったらもう二度とあの日を思い出す事はないかもしれない。
人間は忘れる生き物故。
かつての配偶者が今どうしているのか、生きているのか、死んでいるのかもわからない。
でも生きていたら幸せになっていてほしい。今の私が幸せだから。
そして、私の我儘につきあわせてしまってごめんねと一言詫びたい。
前回ギヤの見直しをしている時に発見したOPINELの見過ごせない錆の手入れをした。
本当なら夏休み中にやろうと思っていたが、家でゴロゴロ~ゴロゴロ~するのに忙しくてできなかった。
まず、ホームセンターで紙やすりを買う事からスタート。
紙やすりと言っても種類が多いのでどれを買うか迷ったが、目の粗い物を購入。あっちこっちに引っ掛かる程の目の粗さ。指の指紋にも引っ掛かる。
¥100/粒度#100
OPINELの錆はこんな感じで、両面にびっしり。これでカットしたフルーツやチーズをお裾分けされても絶対に食べたくないレベル。
紙やすりで削っているとみるみる細かい傷が広がっていくので悲しいが、これも1つのナイフの醍醐味ってやつなのか?
世のキャンプ好きナイフ好き男子はこの小さな細かい傷までも愛着が湧くというのか?
そんな事を思いながら紙やすりで削っていく。
紙やすりだけで削った後の両面。
削る前にはなかった細かい傷がよくわかる。その割には錆が完全に落ちていない。
削った後に出た錆
面倒臭いから今日はここまで!
と思ったが、砥石でも研いでおく事にした。
砥石にも色々な種類があるみたいだが、よくわからないので家にあった物でやってみた。目が粗い方なのか細かい方なのかさえもわからない。
砥石で研いだ後の両面。紙やすりだけで削った時よりも錆が落ちた。
それでもまだまだ錆が気になるので会社で使っている紙やすりをお借りして、休み時間におやつを食べるでもなく、コーヒーを飲むでもなくナイフを削ってみた。
ナイフ女子は流行らないだろう。映えないから。
C400 耐水らしい。紙やすりで耐水ってどういう事かと聞いたら、水で濡らして使うタイプとのこと。水に濡らさなくても使えるらしい。
せっかくなので、やすりを水に濡らして削った。
あまり目が粗くないので錆が減っているようには見えない。
錆は減らなかったが私の手は黒くなった。