「夜の街」という言葉を聞くと、不謹慎にもぷぷぷと吹き出してしまう。
そして思う。日本中がその言い回しに慣れたのだろうか?私はいまだに慣れなくて笑っちゃうって言うのに・・・。
今朝の新聞に北アの山岳診療所で今夏の開設を見合わせる山が出ていた。
同時に、今夏も開設される山も掲載されていた。
山によって受け持つ大学が違うのが印象的。
今のところお世話になったことはないが、いつ何時世話になるかもわからない。
しかし、こんな時だからこそ医療従事者の方を危険に晒すような事をしてはいけない。
自分が新型コロナの抗体を持っているか否か、「夜の街」の次に気になっている。
2015年6月
山の師匠と一緒に針ノ木峠慎太郎祭という開山祭に参加した。
師匠とは扇沢駅で待ち合わせ。
そのまま扇沢駅で受付(¥2000で記念ピン・おしるこ・登山口までのバス・登山保険込)
受付を済ませた人から登山口までバスで運ばれる。
登山口から祭広場まで行く途中に大沢小屋があり、トイレを済ませたりお茶の振る舞いがあったのでいただいた。アイゼンを持っていない人は小屋で¥500でレンタルできるみたいだった。
祭広場へ行って待っていると、毎年参加しているという地元のおばあさんと仲良くなり、一緒に記念撮影。持っているピッケルの年季の入り方がかっこいい。
祈祷が始まる。6月の北アはまだまだ雪山だ。
祈祷の後で雪山賛歌を皆で大合唱した。私はこの時初めて聴いたが、年配の方々は皆元気よく唄っていた。
祭の最後にはお神酒も振舞われたが、これから登山をする前に飲み過ぎないようにした。
40人ずつのチームに分かれて、1チームにつき3名のベテランのリーダーが付いてくれる。
登り始める前にリーダーから注意点やアイゼンでの歩き方、雪渓の下り方、滑った時の対処法などの説明を受けられるので、雪山が初めての人でも安心して登れる。
いざ!日本3大雪渓である針ノ木雪渓にとりかかる。
針ノ木雪渓から見える爺ヶ岳
「のど」と言われる雪渓の細い部分より少し手前に、今回の参加者の為に作られた簡易トイレが設置されていた。簡易トイレと言っても工事現場などによくあるトイレではなく、用を足すスペースがツェルトで覆われている簡易トイレだ。本当に簡易だったので、好奇心で行ってはみたものの出る物も出ず・・・。よく夢の中でトイレに行きたいのにドアがなくていたせないという状況に似ている。だがこれは夢ではない。リアルだ。切羽詰まっていなかったので良かった。
湧きだしてくる雪解け水を汲んでいるリーダー。夏場には水場が枯れてしまう事がある。
今の時期は雪解けによる落石が発生しやすい。
特に「のど」と言われている付近は落石が頻発するようなので、緊張しつつも速やかに通過。
針ノ木峠に到着。もう少し早く着いたグループは槍ヶ岳を見ることができたそうだけど、一足遅かった。
針ノ木小屋はまだ雪の中に埋もれていた。
山頂でお昼休憩をしてから下山開始
下山の時、わざと滑ってみて止まる練習をしたりした。うつ伏せになり腕で大きな輪っかを作るのがコツだと言う。ピッケルを使わなくても止まった。
登山口まで戻ってきたら、おしるこが振舞われていたのでいただいた。下山後の甘いおしるこが体に染み渡る。
このスタンプを押した覚えはないが、どこかで押したんだろうな。そんな感じの記憶力だ。