北海道に行こう@準備
ヘアドネーションをした。
目標を掲げた途端にくじけてしまうタイプなので、最初からそうしようと思っていたわけではない。
たまたま延ばし延ばしにしていた美容院に行く前、ひょっとして・・・と思って長さを測ってみたらヘアドネーションできる長さの31センチ以上あったのだ。
それだけ長いと、日々のお手入れがもう自分の手に負えない。
髪はストレートでパーマやヘアカラーをしていないし、高級なシャンプーとトリートメントを使っているから長さの割に痛みもない。
美容院で尋ねてみたらヘアドネーション用に髪を切ってもらえるとの事だった。
かなりバッサリなので、私より美容師さんの方が緊張していた。
切った髪を持ち帰り、和歌山の刑務所内にある白百合美容室へ送った。
白百合美容室で髪の仕分け作業をしてくれるらしい。
髪を送った本人の住所、電話番号、名前は一切書かない。
髪とドナー用紙以外は何も入れてはいけない。
恩着せがましくないところが潔くて良い。
今はショートボブの長さになり、手入れも楽になった。
髪をバッサリ切ったのは気まぐれだったので大好きな人には言っていなかった。
「髪を切りましたね?」
「ええ、ちょっと失恋してしまいまして・・・」
私が言ったら大好きな人が笑った。
北海道へは学生の頃にスノボで行ったことがある。
真冬だった。
2泊3日でルスツリゾートに泊ったが、朝食しかついていないプランで皆学生でお金がない。
ロビーにメリーゴーランドがあるような素晴らしいホテルの部屋で、夜は皆で売店で買ったカップラーメンをすすっていた。
2日目の夜はホテルの近くで営業しているラーメン屋に行った。
よく覚えていないが、札幌ラーメンではなかった。
2021年7月3日【出発11日前】
転職する事になり、退職前に9日間の有給休暇を消化するべく、せっかくだし、北海道へ行こうかなぁ位に軽い気持ちで考えていた。
土日祝日も併せるとトータルで12日間の休みになる。
それだけあったらハワイに行きたいところだが、あいにくコロナで海外旅行どころではなかった。
でも、いざ行くとなると面倒くさい。
京都からM氏が遊びに来ていたので
「もしかしたら7/14~7/25まで、北海道へドライブしに行くかもしれません。まだフェリーの予約も取ってないのですが。そして面倒くさくなってしまう可能性も大きいのですが。」
フットワークの軽いM氏が食いついてこないはずがなかった。
「7/23からなら都合がつきます。もし行くなら現地であいましょう。どの辺に行きますか?」
「まだルートも決まっていません。」
M氏には本当にどうなるかわかりませんよと言って別れた。
2021年7月4日【出発10日前】
一応フェリーの予約だけ取っておいて、面倒くさくなったらキャンセルしよう。
復路日の予約状況に△マークが付いていたので、背中を押される形で予約を取った。
ネットで予約したが、往復割引にしたいのにうまくいかない。
仮押さえしたまま新日本海フェリーへ電話して、あちらのPC上で確認してもらいつつそのまま割引の手続きもしてくださった。
2021年7月10日【出発4日前】
かなり面倒くさくなってきた。
もう思い切ってキャンセルして、12日間家でゴロゴロしていようか、とさえ思う。
しかし、準備だけはしておこう。
稚内に行くなら利尻島、礼文島の山にも登ろうと思っているが、離島に車を運ぶとフェリー代が高くつく。
行くならザックや登山靴等も載せないとと、一応登山道具一式も車のトランクに詰め込む。
奥尻島では昆布漁の体験ができるらしい。
雨の降る中カインズへキャンプ用と着替えのコンテナを買いに行く。
こうまでして・・・こうまでして行きたいのか、北海道へ?
自問自答しながら準備を進める。
フェリーの往復で2日間は海の上だ。
実質北海道に上陸している期間は10日間。
この時点でまだルートさえも決まっていない。
2021年7月11日【前日】
月曜日と火曜日は北海道へ行く荷物を積んだまま仕事に行った。
面倒くさいと思いつつも準備してここまできた。
あとは早く寝て明朝寝坊せずに出発するだけだ。
北海道へ行くより、新潟港まで辿り着けるかが心配だ。
と、その前に離島へ行くには車を乗せるとフェリー代が高いので、離島へは一切行かないことにしたのでいそいそと積んでおいた登山道具一式を下す。
羽田から利尻までの直行便なども出ているらしいので、離島登山は飛行機で行った方が良さそうだ。
今回はせっかく車を持っていくし、車を置いて離島に行ったらもったいない。
ルートは決まっていないが、とりあえず今回の旅では「離島は行かない」という事が決まった。
安曇野@長野県
こんなにも長い期間同じ人を好きな事などあっただろうか?
出会ってから8年が過ぎた。
いつから好きだったのか分からないが、今でも大好きが増していく。
これが死ぬまでずっと続くのだろうか?
大好きの終わりは来ないのか?
この悩みには答えが出そうにない。
8月18日(木)夏休み
今年の夏休みは13日〜21日まである。
まだどこにも行っていない。
山の師匠が松本の信州大学病院に入院したとの事なのでお見舞いに行ってきた。
行っても差し入れも出来なければ病室で見舞う事もできない。
個室の3階の窓は東側に面しており、病室の改装工事が見えると言う。
その情報だけで中庭に行ってみた。
師匠と電話しながら探す。
いました。
電話をつないだまま大きく手を振る。
師匠は遠くからでもわかる位に小さくなっていた。
筋肉が落ちてしまい、手も肩から上に上がらないと言ったが、その表情は遠すぎてわからなかった。
10分程その場で話しただろうか?
立ったままだと息切れがしてしまうのでまた来ますと言って電話を切った。
来たついでに安曇野インター近くにあるモンベルとA&Fに寄ってダーンタフの靴下や仕事用のズボンを購入。
お腹が空いてはいないけど、なんとなくマックのドライブスルーに並んでしまったのでガーリックシュリンプバーガーセットを注文し、運転しながら食べつつ、道に迷った田園で白鳥を発見。
何羽もいる。
大きな鳥が。
飛んでいる所を録画しようと思ったけど、そういう時に限って飛ばない。
飛んではいないけど動いている動画はこちら。
https://youtube.com/shorts/-ElKmzBmW0I?feature=share
さり気なくYouTubeの宣伝。
爆水ラン@長野県
7月は大好きな人の誕生日なので美味しいお肉を食べに行こうと言っていたが、コロナ感染が急激に増えてきてしまったので行かれなかった。
早く美味しいお肉を食べに行きたい。
早く普通の夏休みを過ごしたい。
2022年8月7日(日)
3年ぶりに行われた爆水ランに参加した。
十数年前にその存在を知り、いつか出てみたいと思っていたがエントリー期間が短く、気づけば期日を過ぎてしまっていた。
今年は張り切って忘れずにエントリー完了。
参加するには1~5人で1組なので、私はジム仲間のK氏とI氏の3人で参加した。
2人はヘルメットを持っていないとの事だったので、私の登山用ヘルメットを貸し、私は会社の工事用ヘルメット(社名入り)で挑んだ。
先週の金曜日は雨も降っていないのに寒い位の気温だったので、川の中でバシャバシャやるなら暑い位がちょうどいいのになと思っていたら暑くなったからラッキーだった。
今年はコロナの影響で県内在住者のみ、距離も3キロのみ。
コロナが広がっていたのでジムを休んでいたが、それでも1か月前から走り込みをしようと思いつつ、延ばし延ばしにしてつい5日程前からやる気を出し、当日までに3キロ×2日走った(少ない)。
準備は万端だ。
そう思っていたが、根っからのアスリートであるK氏は昨日野沢温泉村のトレランの大会に参加してきたと言う。
その距離なんと27.5キロ。
一気に不安が過る。
2人の足を引っ張るのは私かもしれない。
スタート地点
10時、ゼッケン番号順に10組ずつスタート。
次のチームは1分後にスタート。
今思えばスタートの合図のピストル音を聞いたはずなのに覚えていない。
緊張していたのかもしれない。
最初の500m位は陸を走る。
実はこれが一番辛かった。
暑いしお腹が痛くなるし、完走できる自信がなかった。
川に入ると一気にテンションは上がり、反比例してとても冷たい足元の体温は下がっていく。
最高だ。
また来年も参加したい。
陸を走っていた時の暑さやお腹の痛さが吹っ飛んだ。
川の中をバシャバシャやりながら川底の石を滑らないようにそう思っていた。
せいぜい足首位しかなかろうと思っていた水位は、深い場所で腰位の高さまであったようななかったような・・・
つるっと滑った時の深さだったような・・・
実際には膝位の深さだったような・・・
上位入賞目指して頑張っていたので景色を楽しむことなく、足元に気を付けながらただただ焦っていた。
折返し地点から先は全く同じ道を辿る。
同じ道なので復路の方が早く感じた。
ゴールして地元のケーブルテレビのインタビューなどに答えたり水を飲んだり。
着替えてから参加した人がもらえる温泉無料券を使って鹿教湯温泉の文殊の湯に入った。
鹿教湯温泉の涼しげな風景に癒された。
神社があったのでお参りもした。
線香100円
地元に戻ってきてから牛100%のハンバーグを旨い、旨いと言いながら食べ、I氏が靴底が薄くて陸を走る時に遅くてごめん、来年はもっとちゃんとした靴で挑みますと言ったので、いや、いや、全員が怪我なく無事にゴールできて良かったですと伝えた。
その数時間後、I氏から連絡があり、なんと足の小指を骨折していたとな。
でも来年も出たいと言うI氏。
来年はもうエントリーするのはやめようと心で思った私だった。
YOU TUBEデビュー
しれっとデビューした。
https://m.youtube.com/channel/UCiXil5sl5A3hJi_x1HpmjFw
この1年を振り返り
6月 日帰り八ヶ岳縦走
7月 12日間北海道周遊
1月 ふもとっぱらソロキャン
正直コロナ禍で旅に出ても100%楽しめなかった。
7月いっぱいでに退職、8月に新しい会社で働き始めた。
それぞれの環境がぐるりと変わったけど、大好きな人とは相変わらず仲良し。
飯山@長野県
転職することになった。
このご時世、条件の良い求人などは殆どないだろうと思いつつもGW前にハローワークを通して3通の履歴書を送った。
2通は書類審査で不採用だった。
1通は面接までいったが、”収入UPを目指したい”という私の第一条件にそぐわなかったので辞退した。
ハローワークと並行してエージェントにも登録したものの期待はしていなかった。
が、担当の女性が頑張ってくれたおかげでGW明けてからすぐに面接に行ったゼネコンで採用となった。
特に募集をしていたわけではなかったが、たまたま私が近くに住んでいた事と事務員を募集しようかと思っていたタイミングが良かった。
7/31まで今の会社に在籍し、8/1から新しい職場で働き始める予定だ。
まだ会社に退職届は出していない。
昨年からコロナで旅に出れず、毎年足りないくらいだった有給休暇を繰り越した。
本来ならハワイにでも行ってゆっくりバカンスを楽しみたいが、そういうわけにもいかない。
転職は長期旅行へ旅立つチャンスなのに、家事手伝いでいたずらに有給休暇が消化されていく。
知り合いのU氏がBEST BODY JAPANの予選に通過し、大会に出る事になったのでA氏と共に応援に行った。
U氏は腹直筋がアピールポイントなので、この日の為にオリジナルの掛け声も考えていた。
開場が12:00だったので早めのお昼を買いに道の駅、いいやまぶなの駅へ立ち寄った。
この時期、北信はネマガリダケが旬の季節だ。今年も野沢温泉のたけのこ祭りは中止になってしまったらしい。
ならば自分で調理して食べられたらいいなと、隙あらばどこかでネマガリダケをGetできるといいなと思っていたが、ありました。
10本程で¥700とちょっとお高いけど、地元の方が熊と遭遇する危険を冒してまで採ってきてくださった危険料も含まれていると思えば安いものだ。
お昼に野沢菜のおやきと北信地方で名物の笹寿司(¥500 4個入り 季節限定ネマガリダケ入り)を買った。
A氏は初めての飯山駅だというので、駅も見に行った。
駅構内にはアクティビティセンターもあり充実している。レンタルで何でも揃ってしまうので何も持たずに山にも登れるしチャリンコにだって乗れてしまう。私がよくお世話になっている信越トレイルの情報も得る事ができる(初めてトレイルに挑戦した時はこちらでキャンプ料金を支払った)。
お昼はここで食べても良かったけど、あまりお腹が空いていなかったので無理だよねぇと言いながら写真撮影のみ。
そろそろ時間が迫ってきていたので、道の駅で購入したおやきと笹寿司をブナの木のベンチに座って食べた。飯山線の線路を見ながら、昨年の信越トレイルの事を思い出していた。
筋肉祭の会場は駅横にある飯山市文化交流館なちゅらだ。
スタイリッシュな建物。今まで何度も飯山駅には来ていたが、このような建物に気付かなかった私の目の節穴具合にはびっくりだ。
中に入ると既に他の応援部隊がいたので立ち話をしていると、本日の主役であるU氏が来た。物凄い腹直筋。物凄い逆三角形!
「これからオイルを塗るんですか?」と尋ねたら、大会後の掃除が大変なのでオイルなどを塗ってテカテカさせたりは禁止らしい。
せっかくオリジナルの掛け声を考えて行ったのに、やはりコロナで掛け声禁止。
拍手での応援となったので、U氏が登場した時に思いっきり大きな拍手をしてアピールした。
休憩時間にロビーを見に行くと、出場者が来客と一緒に写真を撮ったりしていた。
この大会はあまりTHEボディービルという感じではなく、女性は細くてゴリゴリのマッチョの人達はいなかった。
モデルが博を付ける為に大会に出ているような、ジムでトレーニングしている人向けの大会という感じだったので、ゴリゴリ逆三角形マッチョであるU氏は予選に通過できなかった。
私達素人はよくわからないけれど、大会によって方向性が違うんだろうなと上位に選ばれた人たちの体つきを見ていて思った(帰宅後、大好きな人にU氏が予選通過しなかったと伝えたら、やはりこの大会はゴリゴリの人は上位に入ってこないことを言っていた)。
大会が終わって会場を後にしたのは6時ちょっと前でお腹もペコペコ。
ここまで来たら小布施の竹風堂に寄って栗おこわを食べて帰りたいと思っていたが、閉店が6時だったので候補から外れた。
前に食べて美味しかったsageというイタリアンレストランに行ってみたら臨時休業だった。
結局車を走らせながら(チェーン店ではない)飲食店を探し、辿り着いたのが小布施のBarだった。店を入る時に看板に小さく書かれた”Bar”という字が目に入って一瞬戸惑ったが、お腹が空いていた私達はもう食べる物があればどこでもいいという気持ちだったので、吸い寄せられるように店内に入った。
ドキドキしながらメニューを見る。
アルコールのメニューやつまみのメニューはあったが、がっつり食事できるメニューはチーズ焼きカレーだけだった。メニューで悩まなくて良い。A氏と私は迷うことなくチーズ焼きカレーを注文した。
満腹になった私達はそのまま須坂にある湯っ蔵んど(¥600/大人)に行った。
ここでも食事ができるようだが、お腹を空かせた私達は1分1秒でも早く食事にありつきたかった。オブセ牛乳を使った牛乳パンがあったり、ピザ窯もあった。
露天風呂も3種類あり食事も充実しているようなので1日中遊べますね、次はもっとゆっくり来たいですねとA氏と塩サウナに入りながら言い合った。
帰りの車の中で今日の大会について話した。
次の大会は5年後らしい。
「次の大会はぜひOLさんもエントリーしては?」と言われたので「いえいえ、私は筋肉とは無縁ですから・・・とか言いながら明日から鶏のささみしか食べなかったりして」と言ってガハハと笑った。
翌日、you tubeを見ながらネマガリダケの皮を剥いたり節を省いたりして下処理し、鯖缶と玉ねぎを入れたお味噌汁を作った。
節を省くとかなり少なくなる。
4本は皮をそのままに、包丁で縦に切れ目を入れてオーブンで焼いてマヨネーズをつけて食べた。
竹の子というよりはアスパラみたいな感じでこりこりした食感が病みつきになる。
また来年の6月にはネマガリダケを食べたい。
ノマドランド@フランシス・マクドーマンド
【ノマドランド】
リーマンショック後、企業の倒産とともに、長年住み慣れたネバダ州の企業城下町の住処を失った60代女性ファーン(フランシス・マクドーマンド)。彼女の選択は、キャンピングカーに全ての思い出を詰め込んで、車上生活者、“現代のノマド(遊牧民)”として、過酷な季節労働の現場を渡り歩くことだった。その日その日を懸命に乗り越えながら、往く先々で出会うノマドたちとの心の交流とともに、誇りを持った彼女の自由な旅は続いていく。
常に物に溢れた生活から抜け出したいと思ってはいるが、ネット環境の整っている現代では毎日目に付くセールの文字。そして私のクローゼットには似たようなデザイン、似たような色の服が増えていく。車上生活をしながら季節労働者として働き、旅をする映画を観たら感化されて少しは物欲から解放されるかもしれない。
気軽な気持ちで観に行ったが、上映開始から間もなく「しまった!」と思った。
起承転結のない映画は俳優の表情をくみ取って何を想っているのかを想像するので頭を使う。
一部の人にしか理解されない車上生活をしながら旅をする彼女の誇りは十分に伝わってくる。
しかし、主人公の気持ちを汲み取るのには私にはまだ30年も早いような気がした。
時が経ち、私が60代になる頃にはファーンの気持ちがわかるだろうか?
まだまだ人生経験が少ない甘ちゃんだと思い知らされた映画だった。
悲しみや孤独を抱えて旅は続く。
人生も然り。
あなたはどこへでも移動できる
思い出は生き続ける
でも私の場合思い出を引きずり過ぎたかも
この生き方が好きなのは
最後の”さよなら”がないんだ
何百人と出会ったが一度も”さよなら”とは
私はただ「また路上で会おう」と
実際そうなる また会える
だから私は信じていられる
また会おう